こんにちは!ライターの伊藤です。今回は「見切りスタートで失敗する!?セルフリノべ」と題しまして、セルフリノベーションを成功させるための心得的なポイントを順を追ってご紹介いたします。
セルフとは言えそれなりの費用がかかるのがハウスリノベーション。この記事をご覧になって万全の準備で臨めば、きっと満足感MAXのリノベ生活があなたを待っていますので、最後まで飽きずにお付き合いください。
Contents
何のためにリノベするのか?全てはそれに向けて。
リノベしたい理由は千差万別。
今回、この記事をご覧になっている方は少なからずリフォーム&リノベーションに興味がある方だと思いますが、リノベーションしたい理由は千差万別ですよね。リノベのスキルや知識も様々です。
しかし、共通して言えることは明確なプランもなしに着手してしまうと、高確率で迷走するということ。これはプロでも陥りやすい底なし沼です。
リノベする理由を明確に。
当たり前のことですがハウスリノベーションをするにあったって、「今の部屋をどんな部屋に変えたいのか」という思いがないとセルフリノベーションはうまくいきません。
「古くなった内装を新しくしたい!」とか「床が古くなったから取り替えたい」であったりその理由はいろいろです。そこで明確にしたいポイントをまとめると、
- 何のためにリノベするのか。
- どのようなデザインにしたいのか。
- 予算はいくらかけられるのか。
最低これくらいは明確にしておきましょう。セルフリノべに関わらず業者さんに依頼する場合もこのポイントを明確にしておけば意志の疎通が容易になります。
理想だけじゃ行き詰るセルフリノベ。
「何のためにリノベするのか。」優先順位をはっきりさせる!
リノベするにあたりいろいろな理想がありますが、全てを叶えることは神様にもできません。そして妥協しなくてはならないポイントを見つけるためにも「叶えたい優先順位ランキング」を付けることをお勧めします。
例えば「内装が古くなったので、この機会に子供が独立して使わなくなった子供部屋を書斎化し、高齢化に備えてバリアフリー化、そして妻のリクエストのオール電化にしてカウンターキッチンにしたい。ちなみに予算は300万円」というケースの場合の優先順位は以下のようになりました。
- 壁紙、フローリング、建具類の入れ替え(リノベを決心した動機だから)
- オール電化にしてカウンターキッチン化(妻の意見は絶対だから)
- バリアフリー化(最近腰が痛いし、親と暮らす可能性も視野に入れ)
- 子供部屋の書斎化(特に急いではいないし、家族の同意が得られないかも)
となりました。上位から順番に見積もりしてみればどこまで実現できるかはっきりします。今回は予算300万円ということなので書斎は却下になりそうですね。
「どのようなデザインにしたいのか」色や形を考えることだけがデザインではない!
リノベーション優先順位の次に考えるべきはデザイン。デザインとは色や形を考えることと思われがちですが、それはほんの一部。安全性、安心感、触感、空間、温度感、衛生、バリアフリーなどの要素を総合的にプランすることが「デザイン」だと考えます。
詳しいデザインの考え方は次章で詳しくご紹介しますので割愛しますが、どんなインテリアが良いのか迷っている方は「リノべデザインのトレンドテーマ厳選5」を参考にしてください。
「予算はいくらかけられるのか」金食い虫はどいつだ?
セルフリノベで起こりがちな怪奇現象第1位は予算オーバー!しかも大幅に!
見積もりを完璧に出したのになぜかオーバーする予算。その原因をズバリ言うわよ。「副材です」。ボンド、糊、テープ類、パテなどの副材。実は副材の予算がオーバーする理由ははっきりしています。メーカーが掲示している施工可能な面積の目安と実施工面積がかけ離れている事が主な原因。そこに輪をかけて効率の悪い施工で無駄を出したりして、どんどん見積もりをオーバーしていくのです。
このように予算通りに進まないのがセルフリノべです。見積もりの110%くらいの予算は確保しておきたいところです。
リノベの見積もりに関しては次章で詳細を公開しておりますのでご一読ください。
完璧な家など存在しない説。
方程式「おしゃれ=住みにくい」はおおむね正解。
例えばドラマのセットのような倉庫風のコンクリート打ちっぱなしの床を土足で生活するような生活様式の部屋は、冬寒くて空調の効きが悪く結露が激しい上に、掃除がしずらく衛生的ではありません。それ以外にもアイランドキッチンは料理の油でリビングの床が中華料理屋さん並みにベタベタになったり、古民家リノベは害虫の王様「漆黒のG」との戦い。というように、デザインが機能を阻害してしまう事も多いのが現実です。
機能美を追求すればデザインはついてくる?
上記したとおり、おしゃれを追求すると機能性が失われる方程式が成り立つのがハウスデザイン。ではその逆「機能性を追求するとデザイン性は失われるのか?」これは不思議なことにオシャレ度を保ってしまうことがあるのです!
全てとは言いませんが、高機能であるということは機能美も兼ね備えている事が多く、デザインも洗練されてきます。したがって機能美のある商品を好んで採用するとデザインの邪魔にならない事が多いのです。
ライフスタイル次第で考え方も変わってくるよね。
私のリノベ経験上、アパレル関係者や美容師さん、芸事に関わる方などは「オシャレなら住みずらさは我慢できる!」と言う方が多い傾向にあります。自分磨きを日常とされている方にとって住みずらいということはさほど問題となりません。そんなオシャレマスターの方は是非とも振り切ったオシャレ部屋にリノベする事をお勧めします!
思い切ったデザインの方が造っていて面白いのも事実ですから。
ちなみに私の個人的なリノベデザインの優先順位はと言うと。
- 商品にヒストリーがある
- 機能的に優れている
- シンプルであること
オシャレな部屋にリノベしたからといって急にモテモテにはなりません。自然体が一番!
ジェネリックをうまく使ってシャレオツにリノベする。
シンプルに考えるとモノの価格って、良いものほど高価ですが、そうではない事もあります。家具やインテリアの世界にもジェネリックやOEMが存在します。
医薬品では聞き馴染みにあるジェネリックですが、インテリア業界では版権の期限が切れた商品のコピーをジェネリックと呼びます。代表的な例はイームズの「シェルチェア」。ハーマンミラーが復刻したことでメジャーになり、今では様々な量産メーカーが製造しています。この手のコピー商品は一見してオリジナルと見分けられないほど精巧に造られており、機能性も頑張っています。
こういったジェネリックやOEMを上手に使うことで予算削減に努めましょう!
今回の「見切りスタートで失敗する!?セルフリノべ VOL.1」いかがでしたでしょうか?次回は「見切りスタートで失敗する!?セルフリノべ VOL.2理想の間取りの図面を描く」をお送りしますのでご期待ください!
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