スーパーカブ

スーパーカブってどんなバイク?ざくっと私見で考察!

いつもご愛読ありがとうございます!「セルフリノベ虎の巻」管理人の伊藤です。
突然ではございますが、新企画「番外編:野外活動部」を開始いたします。当社の部活である野外活動部のキャンプ、釣り、バイクなどの野良活動のアーカイブです。セルフリノベとは全く関連性が無いコンテンツもございますが、ゆるっとお付き合いください。

Contents

スーパーカブの生い立ち

スーパーカブの登場は1958年!世界生産台数は1億台突破のスーパー愛されバイク。

初代スーパーカブC100は1956年、当時の社長である本田宗一郎氏の号令により開発がスタートされました。エンジニアに与えられた開発ミッションは以下の通り。

1.日本は道路が悪いから4馬力にしなくてはならない。
2.悪路にも強い頑丈なものを作る。
3.誰でも使えて、とくに女性が乗りたくなるようなバイク。エンジンが露出していないもの。

この開発ミッションを具現化するべく開発者たちの奮闘が始まりました。そして2年の開発期間を経て本田宗一郎氏の注文だった3つの開発テーマへのアンサーとしてエンジニアたちは結果を出します。

1、他メーカーの倍の出力である50cc4.3馬力!しかも超低燃費4ストロークエンジン。
2、悪路走破性に強いボトムリンク・フロントサスペンションと17インチタイヤの採用。
3、センタータンクを排して女性がスカートでも跨げるようにデザイン。

この偉大な発明は現在の二輪デザインにも多大な影響をもたらしています。そして1958年「世界初」のオートバイでもスクーターでもない革新的な乗り物「スーパーカブ」が誕生したのです。

当時の販売担当者である専務藤澤武夫氏の掲げた販売目標台数は月3万台。これは当時、国内で販売されている全2輪車の月販売台数に迫る数字。いかにスーパーカブに自信と可能性を感じていたかわかるエピソードです。事実、革新的なデザイン&性能、革新的な価格設定、革新的なマーケティングがあいまって爆発的な販売台数を記録しました。

日本初!の乗り物自体の立体商標として登録される。

立体商標として登録されるということは容易なことではありません。工業製品ではコカコーラのボトル、ヤクルトの容器が有名どころですが、バイクではスーパーカブが唯一の登録です。開発当初から一貫したデザインコンセプトを守り続け「一見してスーパーカブであることが認識できる」ということで登録に至ったわけです。これは初期デザインの完成度が相当なレベルにないと成し遂げられることではありません。

実際に最新機種であるC125はスペックや装備はスープアップしましたがデザインコンセプトは変わっておらず、スーパーカブであることは一目瞭然です。これをスーパーカブ以外の何かと間違える事はありえないですよね。

スーパーカブの魅力と愛されポイント

なぜ登録1億台という覇業を達成できたのか?

  • 唯一無二。競争相手がいなけりゃ売れるしかない。
  • まさに「猛獣の子供」とにかく壊れないタフギア!
  • お買い物から日本一周まで守備範囲は宇宙的。
  • 良品に国境なし!お国柄に合わせたバリエーション展開で世界基準に。

①唯一無二。競争相手がいなけりゃ売れるしかない。

現在、世界中を見回してみてもスーパーカブに似ているバイクはもはや存在しません。過去にはヤマハのメイト、スズキのバーディー、SYMのWO WOWなどがスーパーカブの独占市場の牙城を崩そうと参入しましたが、性能差を埋めきれずにあえなく撤退しています。別カテゴリのライバル車としてはスクーター全般に当たりますが、いずれも燃費・走破性・耐久性で太刀打ちできるバイクは存在しないのです。

②まさに「猛獣の子供」とにかく壊れないタフギア!

Cubとは英語で「猛獣の子供」という意味です。スーパーカブの前身のモペットF型カブから引き継いだ名前です。その名の通り小さくてもハイパワーそしてタフネス。エンジンオイルが無くなっても走るとか、天ぷら油でも壊れないとか様々な都市伝説があります。

過去にはアメリカのTV番組でビル4Fからスーパーカブを落下させた後にエンジンを始動させたところ、一発始動したという驚愕の事実があります。

スーパーカブ所有者として常に実感させられるのは、「最初から壊れているような乗り味と言いますか、壊れたことに気がつかないというか、壊れてからが本調子」という感じ。決してディスってる訳ではございませんが、このタフさはには感動すら覚える次第です。

③出前から日本一周まで守備範囲は宇宙的。

元々スーパーカブの開発コンセプトの一つに「蕎麦屋の出前がオカモチ片手に雪駄ばきのまま運転できるバイク」というものがありました。これを叶えたのがクラッチレバーを排した遠心ロータリーエンジン+シーソーペダル。これにより左手はレバーなしで踏み込むだけのギアチェンジが可能になったのです。結果的に、この簡単操作が普段使いのユーザーの支持を集めた1番の要因と言えるでしょう。

私はグラベルバイクや車も所有していますが、自宅から100mのコンビニに行く時もロングツーリングになりそうな時もカブを選びます。自転車より楽で車よりも手軽!そして操る楽しさが何よりの理由。私自身、日本一周はしたことがありませんが、友人の何人かは達成しております。

④良品に国境なし!お国柄に合わせたバリエーション展開で世界基準に。

東南アジア諸国の御老人の多くはバイク全般をホンダと呼びます。それほどスーパーカブの知名度はドラえもん級に偉大なのです。東南アジア諸国の道路事情はスーパーカブ開発当時の日本の道路事情に酷似しています。高温多湿、デコボコの悪路、大渋滞など、すでに日本でケーススタディを積みブラッシュアップしているスーパーカブが売れないわけはありません。

そして法規制に合わせた排気量設定とデザインバリエーションを柔軟に変化させて大衆のニーズに答えていったのです。まさに良品に国境なし!本田宗一郎氏の言葉どおり全世界のシェアを勝ち取ったスーパーカブ、快進撃は止まらないでしょう。

それではスーパーカブは完璧なバイクなのかと申しますと、決して完全無欠では無いのです。

スーパーカブのマイナスポイント(欠点が少ないので絞り出しています)

  • 高速道路が走れないのでロングすぎるツーリングは辛い!一般道オンリーであればクラッチ操作がなくシートもふかふか、すり抜け自在、燃費最高といいこと尽くしなのですけどね。
  • それなりにスピードは出るのですが、なぜか煽られることが多いのも不思議ポイント「スーパーカブ=遅い」という固定観念が浸透しているのでしょうね。御老人ドライバーでさえ無理して追い越ししてきます。
  • 盗難される可能性が高い。C125のようなセキュリティシステム搭載車以外は防犯機能は脆弱です。そんなに簡単には盗めないのですが、盗みやすそうに見えるのでしょうね。私もハンドルロックを壊され、バイクを倒されたことがあります。バイクチェーンなどの目に見える抑止力が有効です。
  • スーパーカブの中でも一番面白いのは110cc。原付免許しかない人はもちろん50ccでも十分楽しめますが、カブにハマるにつれて必ず110ccが欲しくなります。そうなると小型免許が必要になります。どうせ小型免許を取得するのなら大型自動二輪、限定解除と進み、なぜかカブじゃない大きめのバイクを買います。しかし、かなりの確率で最終的には110ccのカブに戻ってきます。結局は小型免許で十分だった。これがカブ沼。

それでもスーパーカブを選ぶ理由

スーパーカブ開発当時の二輪使用目的の多くは移動手段としてでしたが、時代が進み現在の日本における二輪の存在意義はレクレーション目的がメインになりつつあります。二輪総販売台数も激減している中で生き残りを迫られているのはスーパーカブも例外ではありません。

しかし、「誰にでも手軽に操る楽しさを!」が基本コンセプトのスーパーカブは、そもそもの出発点が「ファンバイク」なのです。

実際にスーパーカブを所有してみると分かるのですが、移動をレクレーションに変える魔法があるのです。「近くのコンビニにちょい乗りのつもりが、いつの間にか海までツーリングしていた」とか「会社からの帰宅中に夜景の見える丘に寄り道」なんてことが頻繁に起こります。

スクーターでは味わえない操る楽しさ、モトクロッサーにはない快適性、ツーリングバイクにはないお気軽感。これが一台で楽しめるのがスーパーカブなのです。

スーパーカブの購入を検討中のかたは是非こちらをご覧ください。
あなたもスーパーカブワールドに魅了されます!

ホンダオフィシャルサイト
Honda Super Cub Funsite

こんな人にスーパーカブはおすすめ!

1、安全なスピードで風になりたい
2、あぜ道を走るとき農家さんに嫌われたくない
3、ドラえもんが大好き

以上に該当した方はもはや所有欲を止められません!スーパーカブを買っても後悔しません。

今回の「スーパーカブってどんなバイク?ざくっと私見で考察!」いかがでしたでしょうか?
当サイト「セルフリノベの虎の巻」には本記事以外にもセルフリノベに関するアイデアや施工方法の解説など便利な情報を公開しておりますので、是非ご一読ください!

質問・ご相談ございましたらこちらまでお願いいたします。

関連記事