電動工具3大メーカーと言えばマキタ、ハイコーキ、京セラの御三家。御三家と言ってもハイコーキは旧ヒタチですし、京セラと言えば旧リョービのこと。マキタ以外は組織変更を繰り返しながらなんとか生き残っているメーカーなので、御三家というよりマキタ1強なのです。
しかーし!食わず嫌いはいけません。マキタ以外のメーカーにもストロングポイントがあったのです。今回は各メーカーで人気インパクトドライバーに焦点を当て深掘り!インパクトドライバー購入の際の参考になれば幸いです。
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絶対王者マキタ(Makita) 充電式インパクトドライバ TD172DZ
なんと言っても業界シェアNo.1はやはり『Makita(マキタ)』ではないでしょうか。例に漏れずワタシもMakitaユーザーであります。King of Impactの名前通りとことん追求された作業性は一切の物足りなさを感じさせません。
ストロングポイント1:ヘッドが超コンパクト!狭所でも問題なし
ギリギリまでシェイプされたヘッドは際打ち角10.5度!!柱の入隅など際打ちする場合に相当ギリまで攻めることが可能!長めのビットを使えばほぼ垂直に打ち込める気さえします。

ストロングポイント2:パワー設定などの出力特性の制御が秀逸
4段階のトルク調整とシーンに合わせて選択できる4種類の「打撃モード」がかなり秀逸。今まではトリガーの握り具合で調整していた作業がギュンっと握ってもカムアウトすることなくビス打ちできてしまうので、職人の腕の差がなくなるんじゃ無いかと思っちゃいます。
- 木材モード
トリガーを全開で握っても、初速はゆっくり回転し自動変速し最速で打ち込む。今まで握り具合でちょいちょいやってた作業を自動で再現。 - ボルトモード
締め込み(正転)はトリガーを少し引くだけで瞬時に最速で回転。緩め(逆転)の時はナットが緩むと自動停止し、ナットの落下等を防いでくれる。 - テクス用薄板モード
締め込んだ際に打撃を感知すると自動的に停止。これにより軽鉄作業の時などの「打ち込みすぎて回っちゃったー」って事がなくなります。 - テクス用厚板モード
若干のトルクをかけたい厚板の場合はこのモード。最終段階でスピードを自動的に緩めて頭飛びやカムアウトを軽減してくれます。

ストロングポイント3:充電ツールがとにかく豊富!バッテリー一つで何でも動いちゃう。
Makitaの強みの一つに工具バリエーションの多さがあります。同じ電圧の工具を揃えることでほとんどの工具を一つのバッテリーで共有することが可能。バッテリーが高価ですからね。全てのツールに専用バッテリーを購入しなくてもOKなところは大助かりです。充電速度も早いし3つくらい持ってれば充電しながらロスなく使いまわせるのではないでしょうか。

マキタTD172DZのストロングポイントまとめ
- スリムなヘッドで際打ちや狭所もへっちゃら。
- 職人の腕の差を無くす多彩な打撃モード
- 互換性激高なバッテリーツールのバリエーション
マキタTD172DZの弱点:他のメーカーと比較すると価格が高額。
ハイコーキ(HiKOKI) ※旧ヒタチ 充電式インパクトドライバ WH18
工機ホールディングスのツールブランドHiKOKI。日立技研の高い技術力をそのまま継承した、プロの職人からDIYユーザーまで広い範囲で人気を誇るブランドです。
ストロングポイント1:対応機種に合わせて調整するマルチバッテリー。
HiKOKIの一番の売りはマルチバッテリーでしょう。対応機種で使用すると36Vと18Vの両機種に自動変圧で対応する。36Vバッテリーがほぼ18Vと同サイズ同重量となっており、軽量化の技術は日立技研ならではといったところでしょうか。
※マルチバッテリーは全ての機種に対応してはいません。ご購入前に組み合わせをよくご確認いただく必要があります。ご注意を!

ストロングポイント2:暗所作業もへっちゃらの3灯式LEDライト
ヘッドに配置されているLEDライトがなんと3灯!暗所での作業はビットの先や何かの影で見えにくいこともしばしば。3灯式のLEDライトはどこかしらのライトが暗所を照らし影が出にくく作業にストレスを感じません。

ストロングポイント3:振動の少ない1回転3打撃のトリプルハンマ
締め付け時のインパクトが1回転あたり3打撃と細かい打撃を与えることで、振動が小さくカムアウトが起きにくい。逆に強い打撃が必要と判断すると打撃ハンマーを1段飛ばしで衝撃を加える強インパクト型に自動的にシフトチェンジし、ストレスなくビスを打ち込む事が可能です。

ハイコーキWH18のストロングポイントまとめ
- 活気的なマルチバッテリー。
- 暗所でも安心の3灯式LEDライト。
- 細かい振動で挙動が小さくカムアウトが起きにくい。
ハイコーキWH18の弱点:国内シェアNo.2という謎の劣等感
京セラ(Kyocera) 旧リョービ 充電式インパクトドライバ BID-1805
釣具メーカーでも有名なRYOBI。元々はアルミダイキャストで名を馳せた同社が電動工具やガーデンツールも手掛けるようになり、DIYユーザーはもちろんプロにも多くの支持を集めています。
ストロングポイント1:腕に優しい軽量設計。重量1.4kg!
総重量が1.4kgと超軽量。長い時間作業しているとインパクトドライバーの重さがとても重要な要素を持ってきます。使用時はもちろん、腰道具にぶら下げている間も重い機械はボディブローのように体力を奪うもの。100グラムの差は大きくダメージの軽減具合は計り知れません。

ストロングポイント2:コストパフォーマンスはNo.1
DIY入門編とカテゴライズされがちですがDIB1508は機能性も十分にプロの現場でも通用するスペックです。そしてこの価格。お値段以上と断言しても良いでしょう!

ストロングポイント3:コンパクトなボディは狭い場所で効果的!
重量もさることながら特筆すべきはそのサイズ感。横:157mm、縦:215mm、幅:215mmは他社と比較しても負けず劣らずのコンパクトボディ。本当によくあるんです。「狭くてドライバー入らねぇ・・・」って事が。個人的な主観ですが小さいに越したことはないと思います。

京セラBID-1805のストロングポイントまとめ
- 腕に優しい超軽量設計。
- コスパ激高!お値段以上はお約束できます。
- 手に馴染みの良いコンパクトサイズ。
京セラBID-1805の弱点:比較的バッテリーの充電時間が長い
人気インパクトドライバーのスペック比較表
同一出力で比較!18V限定の比較表
現時点で最も需要があり多くの職人さんが18Vの充電ツールを使っております。
値段もこなれてきて今が買い時な18Vツール。実際使う上で気になる部分を比較表でまとめてみました。ご購入の際にご参考ください!
マキタTD172DZ | ハイコーキWH18 | 京セラBID-1805 | |
定格出力 | 18V | 18V | 18V |
重量 | 1.5kg | 1.6kg | 1.4kg |
充電時間 | 満充電まで27分 | 満充電まで30分 | 満充電まで69分 |
サイズ (横x縦x幅) | 114×236×81 | 116×241×65 | 157×216×58 |
メーカー価格 | 68,100円 | 71,500円 | 33,000円 |
なぜ18Vツールをおすすめするのか?
- 値段がこなれてきて買いやすい
- 丸鋸やマルチツールなど、他の18v充電ツールが豊富
- 18Vツールを使っている人が多いので、現場での電池の貸し借りが楽ちん。
質問・ご相談ございましたらこちらまでお願いいたします。