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ドリルビット講座〜先端パーツいろいろ

DIYにおいてエースツールと言える電動インパクトドライバー。そんなにマシンは持っていないがコレだけは持っている方も多いのではないでしょうか。今回はそんなインパクトドライバーで使用する先端パーツに付いて解説します。
「◯◯◯に穴を開けたいんだけど何使えばいいんだろう?」というシーンでお役に立てれば嬉しいです!

Contents

ドライバービット

一番使うビットと言って良いでしょう。ビス・ネジをねじ込むのにとにかく使います。以下の1番・2番に関してはマイナスタイプもありますが使用頻度はあまり高く無いと思います。一応1本くらい持っていれば良いでしょう。その代わり、使用頻度が高いゆえに意外と壊れてしまうこともありますので、エース中のエース2番ビットは複数本用意しておいた方が賢明です。

2番ビット(別称 No.2、PH2)

一番一般的なサイズのビットです。ホームセンターなどでズラリと並んでいるビス・ネジは概ね2番対応と言って良いでしょう。スリムタイプや細軸タイプなど様々ありますが、個人的に重要なのは長さだと思います。枠などをガシガシ組み上げるときは短めのビットが力を入れ易くベターです。それだけだと繊細な部分で届かなかったりするので「短・中・長」と各一本揃えると安心です。

1番ビット(別称 No.1、PH1)

2番よりも細身のビットです。床材用の細ビスや家具のヒンジ部分などで多く使われます。1番ビットは先端がスリムになっているタイプが絶対オススメです。フローリングのサネ部分に打ち込むときに良く使うのですが、頭が大きいとサネを削ってしまい、削れたバリが邪魔して床材の仕舞いが悪くなる事も。

六角ビット

先端が六角になっているタイプ。既製品の家具を組立てる時に大活躍します。組立て家具の外枠を固定するビスは六角になっている事が多く、小さい六角レンチが付いてくるのですがインパクトでギュイーンと組み上げればかなりの時間短縮になるでしょう。
数種類のサイズがセットになっているタイプを一つ持っていると安心ですね。

ポジドライブ

ビスの頭が+以外に小さいXも掘られているタイプがあります。このタイプをポジドライブと呼ぶのですが、回すための専用ビットがポジドライブビットです。ビス頭が破損しにくいのが特徴で、ヨーロッパの家具などで使われることが多いです。
普通の+ビットに見た目似ているので購入するときは間違わないように注意しましょう。ポジドライブのビスは普通の+ビットでも回せるのですが、ポジドライブビットで普通のビスは回せません!使うと噛み合わせが甘くスグにビスが舐めてしまうのでご注意を!

各ドライバービットには様々なタイプがあります。お好みでお選びください。

  • 両頭タイプ
    両面にビットが付いているタイプ。サイズ違いの物もあります。
  • マグネットタイプ
    磁力を持っており、先端にビスがひっつくので下方向の(床など)ビス打ち時に活躍します。
  • トーションタイプ
    ビットの中央部分が細くなっており、締め付け時の衝撃を軽減する働きがあります。ビスの破損やビット先端の劣化を抑えてくれます。

ドリルビット

次は穴あけツールを解説します。穴あけは相手によって使うビットが変化します。適合しないビットを使うと全く穴は空きません。購入する際は何に穴を開けたいのかをよく確認して適合するドリルビットを購入しましょう。

木工用ドリル

文字通り木に穴を空けるためのドリル。切り進む時にオガクズが外に排出されるように加工されています。各種太さがセットになっているタイプを1セット揃えておきたいアイテムですね。古くなった木工ドリルは穴がふけたりしがちなので、なるべく新しいものを使うことをオススメします。

鉄鋼ドリル

使用する相手は鉄やステンレスなどの金属類に限ります。木工用ドリルに比べて劣化が早く、切れなくなったドリルを使い続けると摩擦による発火など思わぬ事故を誘発するので注意が必要です。太さのバリエーションが多いので全種類揃える必要は無いと思います。セットで買ってしまうと一生使わないサイズもあるし、超消耗品なので1本1本の値段はそこまで高価では無いはず。使用したいサイズを都度購入した方が経済的でしょう。

コンクリートドリル

DIYでの使用としては、コンクリートに何かを固定したい時などコンクリートビスを使うことが多いと思います(コンクリートビスに付いては「正しいビス講座〜どのビス使う?」をご覧ください)。そのコンクリートビスを打ち込むための下穴を空ける専用のビットです。但し、インパクトドライバーで穴を空けるのは中々大変。コンクリートが相手の場合は振動ドリルを使うことをオススメします。

タイル用ドリル

前記のコンクリート同様、タイル面に何かを固定したい場合の下穴を空けるためのドリルです。磁器タイルなどはコンクリートよりも硬く割れやすため回転系ドリル(振動では無いと言う事)で穴を開けないと相手が割れてしまうので注意が必要です。タイル部分をタイル用ドリル+回転系で穴を開け、下地のコンクリートは振動じゃないと穴が空かないので振動に切り替えて穴を空ける感じです。

上記「コンクリートドリル」と「タイル用ドリル」に関しては、インパクトドライバーでも出来なくはありませんがかなり大変です。この作業が伴う場合は振動ドリルがあったほうが作業効率が断然良いです。

ステップドリル

チタンコートされているステップドリルは木も鉄もステンレスも幅広い相手に穴を空けちゃうスーパードリルです!さらに言えば円錐型になっているので穴のサイズも力加減で自由自在です。ただし、深さのある穴(下穴など)が必要な場合は打ち込むと穴がどんどんデカくなっちゃいますからNGです。あくまで薄物に穴を貫通させたい場合に効果的です。

チタンコートされていない場合は木に使うとバリがでたり摩擦で焦げたりします。木用と金属用と分けられていますので用途によって使い分けが必要です。

その他のパーツ

ビス打ちや穴あけ以外にもコレがあれば超便利なアイテムを紹介します。

ドリルチャック

インパクトドライバー用のドリルは根元部分がカチッとハマるようになっていて若干お値段がお高めに設定されています。特にタイル用やコンクリート用のドリルは寿命が短め。そんなときドリルチャックがあると便利です。インパクトドライバーに装着でき、回すことで先端が窄まり通常のドリルビットを装着できるようになっています。汎用性が高いので一つ道具箱に入れてお行きたいアイテムです。

トルクス

星形のネジ専用のビット。絞める時のトルクの伝導効率が良く空回りもしにくいため耐久性が高いと言われています。また通常の工具では緩めることが出来ないので、盗難防止の為に使用されることが多い。

ソケットアダプター

六角ナットなどを使用する際に六角ソケットを取り付けられるアダプター。物置などを組立てる場合、六角ボルトナットが使用されていることが多く、やたらと本数も多い。そんなときはソケットアダプターの出番です。よくあるソケットセットを持っていればアダプターとサイズが合うのでインパクトドライバーでソケットを回すことが可能です。

ホールソー

木板に大きめの穴を空ける為のツール。言うなれば「電動ドライバーで使用する丸く切れるノコギリ」です。色々なサイズがあり、かなり大きな穴も空けることが可能です。使い方にちょっとコツがあり、最初は触るか触らないか程度の力加減で回し、徐々に力を加えていくようにすると比較的うまく穴あけができます。

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