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軽バントランポ頂上対決![N-VAN vs エブリイ]

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広大な荷室を持つエブリイと多彩なシートレイアウトのN-VAN。C125のトランポに最適なのはどちらか?

「ロングツーリングが厳しい冬期間でもキャンプツーリングには行きたいのです!」

そんなワガママさんの希望を叶える「軽バントランポ」。カブを軽バンに積んで行けば遠方地だろうが、ぶらぶらツーリングが可能になるのです。その手法をご提案いたします。

今回は、私のキャンンプ用車両であるスズキのエブリィと、友人所有の羨ましすぎるニューギアN-VANのトランスポーターとしての性能を比較いたします。トランポ購入をお考えの方はご参考にしてください。

大容量!フラット&スクエアなエブリイの荷室。

もうこれ以上の進化は無いとまで言われている軽バン界の絶対王者「現行エブリイ」は、事実10年以上フルモデルチェンジをせずに、軽バン売上台数No.1を守り続けています。

売れている理由は所有してみると分かります。それは燃費でも安全装置でもなく「フラット&スクエアで広大な荷室」これに尽きます。私の車両は4WDターボのJOINターボというグレード。ガソリン消費量は10km/1L!今時の軽自動車の半分程度しか走りません。この燃費の悪さはキャブオーバータイプバン(エンジンが運転席の下にある)の宿命。荷室面積の獲得と引き換えにに燃費性能を失います。

しかしながら釣り人やキャンパーにとって荷室の使い勝手が優れているということは、車選びの第一条件になるのではないでしょうか?その1点のストロングポイントだけでN-VANに挑みます。

多彩なシートアレンジでFF軽バンの荷室問題をあっさりクリアしたN-VAN。

N-VANはフロントにエンジンが乗っている分、「燃費が良い」「エンジン音が静か」「安全性に優れている」「低床・低重心」などの凄すぎるメリットがあります。しかしキャンパーにとっては致命的な「荷室が狭くなる」というデメリットも合わせ持ちます。

しかしこの荷室問題ですが、さすが世界のホンダ!もしかすると「スーパーカブ以来の大発明級」のシートアレンジで見事に解決しております。もうバイクを積むために生まれてきたんじゃろ?ってくらいトランポに適しています。

さらに燃費が良く(このN-VANは4WDターボで18km/1L)、乗用車並みの乗り心地、ホンダセンシングの性能の良さ、今っぽいルックスなど、良いところしか無いのです。

こんな怪物相手にアタイのエブリイくんは太刀打ちできるのか!

「積み込みやすさ」は低床設計のN-VANの圧勝。

エブリイはC125のミラーを外さないと高さが入りません!

N-VANの低床構造はもはやラダーがいらないほど低い!エブリイだとラダー横にステップを配置しないとバイクを上げられませんが、N-VANはステップなしでも楽々バイクを上げることができます。

しかも助手席側のピラーが無いので助手席のドアとスライドドアを開ければ広大な一枚開口に。これは体を逃しながら作業する際に効果絶大です。

そして荷室高!N-VANですとスーパーカブC125であればミラーと天井が干渉する事も全くありませんが、エブリイだとミラーを外さないと積載できません。この「ミラーを外すか外さないか」の一手間、かなりの差です。可倒タイプのミラーに変更するのがベスト。

C125積載時の乗車人数は共に2名だが、移動中の快適性は互角か!

エブリイは助手席を畳まなくてもC125を積載可能。

N-VANにC125を積むためには助手席シートをたたみダイブダウンさせる必要があります。これにより、助手席に相棒を乗せることはできなくなります。しかし、運転席の後部座席はなんとか展開できるので、2名乗車したい時は前後に乗車することとなります。

その点、エブリイは助手席を少し前に出すだけでC125を積載できるので、2名乗車時は運転席と助手席の仲良しレイアウトで移動が可能に!会話も弾みます。

N-VANの場合は1名しか乗らない場合でも、バイクを積むと助手席ポジにフロントタイヤが来るので、少し落ち着きません。ダート走行でドロドロになったバイクを積むときは気を使いますね。

以上の点からトランポ時の移動の快適性に関してはエブリイの方が優れているように感じるのですが、N-VANの基本装備が快適すぎるので、この勝負は互角。

結論:トランポとしてN-VANは無敵ではないか!

バイクを積んで運ぶのならどちらでもできるのですが、、。

ホンダのホームページでも、N-VANにスーパーカブを積載している写真が掲載されているほど、バイクを積むことを視野に入れて設計されたことは間違いないでしょう。「低床で積みやすい」「フックポイントが多い」などなどトランポする際に便利な装備が満載です。

一方、エブリイのホームページにはマウンテンバイクを積載した時の写真は載っているのですが、バイクを積むことは想定外の様子。スズキ的には「え!バイク積んじゃうの?サイズ的には積めるけどね。フックポイントも無いし、重心が高くなりすぎるよ。」という感じでしょうかね。

今回はバイクのトランスポーターとしての性能比較なので、N-VANの圧勝になりますが、これにキャンピングや釣りギアとしての要素を加えるとまた別の結果になると感じました。

忘れてはいけない価格の差!N-VANは高級車です。

N-VANの素晴らしさはご理解いただけたかと思うのですが、コスパがどうかという問題になりますよね。この2台、正直ドン引きする程の価格差があります。

・エブリイバン JOINターボ 4WD・4AT ¥1,530,100(税込)

・N-VAN FUN ターボ  4WD・CVT ¥1,832,600(税込)

車両価格だけで30万円の差。N-VANはナビが付いていないので諸々で乗り出しまでに200万円は軽々と超えてきます。

この価格差をどう考えるか?難しいところですね!

  • 毎日乗る足としても使うなら低燃費なN-VAN。
  • 自家用車が別にあるなら中古エヴリイのPCクラスでも十分です。
  • リッターバイクを積んでサーキットに行くことがメインなら絶対N -VAN。
  • キャンプや釣りの車中泊メインならエブリイ。
  • 高速道路を頻繁に使うならN-VAN。
  • 畳やコンパネを積みたいならエブリイ。
  • 黒ナンバーを取得して宅配やウーバーイーツをやるならエブリイのPAで十分。
  • 運転が苦手な人はN-VANのホンダセンシング付きが超安全!

今回は「軽バンにバイクを積載するなら」というテーマでお送りしましたが、軽バンは660ccなので非力なためターボ4WDをオススメします。また私は普段使いの車両が別にあるので、キャンプ用として軽バンを使っていますが、自家用車と兼用するのであればハイエースが最強だったりもしますよね。しかし、維持費、取り回し、最近の軽自動車のクオリティの高さなどを考慮すると、私が次に乗り換える時も軽バンを選ぶでしょう!

最後に軽バンと軽ワゴンの違いについて。エブリイの場合、最大の違いは内装装備です。軽ワゴンは4名乗車を基本にしているのでリアシートがゴージャス。しかし、車中泊をするとなるとこれが邪魔になります。この使わない装備のために価格が跳ね上がるので、キャンプ仕様にするなら軽バンをオススメいたします。

今回の「軽バントランポ頂上対決! [N–VAN VS エブリィ」はいかがでしたでしょうか?
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