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目地ってなんで必要?目地の種類と役割
コンクリートの養生期間は4週間!そんなに待っていられないのが現実。
コンクリートの打設作業が完了して1週間が経過しました。せっかちな私は目地詰め作業をしたくて仕方ないんです。「VOL.2いよいよコンクリート打設編」でも軽く触れましたが、諸説あるコンクリートの硬化時間ですが、車を載せられる強度に達するまでに4週間かかるらしいのです。。。2日しか養生してないけど車を載せてしまった私は、3日目に目地を詰める決心をしたのでした。
- コンクリート打設完成後で目地施工前に車を載せている図
そもそも目地って必要なの?いろんな目地を見てみよう。
目地施工前にちょとブレイク。そもそも目地の役割って何なのか?目地詰め作業もめんど臭いから、できればやりたく無いな〜と思ったあなたのために、コンクリートプロに目地の素晴らしさを聞いてきました。
プロ曰く、目地はブロック同士を接着する事で強度を高めると同時に、コンクリートの膨張、収縮を緩和したりする事でヒビ割れを防いでくれるとのこと。
そんな素晴らしい目地にも色々な種類があります。
- モルタル目地
今回採用しているモルタルをバサ状に練り詰めていく方法です。施工が簡単で強度が増すので、エクステリアでは定番の工法になります。
- 目地棒
ステンレス素材やゴム系素材など、機能とデザイン性が上がるのでプロの施工ではポピュラーな工法ですが、セルフリノべでは施工に精密性が求められるのと、コストアップの面から採用しずらい工法です。
- 固まる砂
モルタルのように練る必要がなく目地に詰めるだけで固まってくれますので施工性は抜群ですが、経年劣化が激しいのとモルタル目地より高いのがネック。固まるとは言え、砂の分際でモルタルより高いのは損した気分になります。
これ以外にもコンクリートのひび割れ対策として色々な建材や施工方法があります。広大な敷地を目地無しで施工するのは相当なコンクリート厚とそれに対応した施工方法が必要となります。セルフリノべでコンクリート作業をするときは目地をアクセントにしてデザインを考えるのがベストでしょう。
目地材を作ろう!空モルのネリネリは楽チンです。
あまったセメントと砂でできちゃうのが、空モル目地の良いところ。
目地に使用する材料はコンクリートを作った時に使った普通ポルトランドセメントと川砂です。これをセメント1:川砂2の割合で練ります。要領は「VOL.2いよいよコンクリート打設編」で紹介していますので、ご一読ください。ちなみに今回のネリネリは砂利が入らないので軽くて楽チンです!水分量が肝心になるので雨の日の作業はNGです。
空モルタルとバサの間の微妙な硬さに。
今回の目地は空モルタルと言っても水を少しだけ入れたバサモルタルに近い状態にします。モルタルは水分がないと硬化しないので、粉状のままでは施工後に水を撒いたとしても表面しか硬化しないからです。
だからと言って含水率が高いとコンクリートを汚してしまうので、目安としては「ホウキやブラシで目地に詰めることができるほどの水分量」ということになります。
広い目地は目地コテで押さえながらこまめに投入。
一箇所にドバッと投入すると行き渡らせるのに難儀します。
いよいよ目地詰め工程です。これが終わればコンプリートなので頑張っていきましょう!練り上げたモルタルは数カ所に分けて配っていきます。一箇所に投入するとそこが固く締まって移動させにくい上に最悪の場合、シミになってしまいますのでご注意!
目地詰めはプラホウキが最適。
デッキブラシや刷毛でも粉状のモルタルを詰めていけるのですがプラスチックホウキがあると便利です。ホウキでタイルの表面を掃除するように撒いたモルタルを目地に移動させていきます。
目地コテがない時はコンパネでもOK!
表面まで目地を詰めたら目地コテで押し込んでいきます。目地コテがない時は12mmコンパネをカットした転圧棒でもOK。この時、あまり沈まない時はそのままでも良いのですが、5mm程度沈んだ場合は、もう一度モルタルを撒きさらに締めます。コンクリートの表面よりちょっと低いくらいがベスト。
目地を押し込むときにコンクリートに付着したバサを長時間放置すると高確率でシミになるので要注意!
ジョウロかシャワーホースで優しく散水。
押し込んだバサモルが流れ出ないように優しく散水します。この散水でモルタルの硬化が始まりますので、コンクリート表面に付いた汚れもデッキブラシかスポンジで目地上に誘導するように除去します。
お疲れ様でした!水分が飛び2〜3日(せっかちさん基準)養生期間を取れば完成となります。メンテナンスフリーとまではいきませんが雑草くんとの戦いからは解放されるのではないでしょうか。
コスパ最強!総予算3万円で砂利駐車場をコンクリート化。
業者見積もりが30万円だったので実に1/10!セルフリノべの醍醐味ですね。
さてさて、気になる総工費の発表。
◯現場のデータ・・・60㎡(砂利部分30㎡+既設コンクリート30㎡)
- 道具類・・・9800円(型枠、シャベル、トロ船、コテセット、土嚢袋)
- 材料費・・・19800円(セメント、砂利、砂)
- 合計額・・・28980円!
なんと2万円台で60㎡の駐車場をコンクリート化することができました。以前業者さんからもらった見積が約30万円だったので、実に1/10の予算で出来上がってしまいました。
もちろんプロの技術をもってすれば仕上がりも美しいのでしょうが、この価格差を考えると時間があり運動不足解消を考えている方であれば、セルフリノベの一択ですね!
今回は「モルタル型枠で砂利駐車場をおしゃれにリメイク。」ということでお送りしました。当サイト「セルフリノベの虎の巻」には本記事以外にもセルフリノベに関するアイデアや施工方法の解説など便利な情報を公開しておりますので、ご興味のある方は是非ご一読ください!
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