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デザイン型枠でワンランク上がる!セルフリノベでコンクリート打設。
エクステリアのおしゃれ化&草取り不要の一石二鳥!
こんにちは、ライターの伊藤です。
我が家の砂利駐車場では散らかり放題の砂利クンたちがよく行方不明になるので、定期的に敷き砂利の補充をしております。
先日も改めて駐車場を見てみると、恐ろしいほどに目減りした砂利の隙間から雑草が生い茂っているではないですか!
「草刈りに労力を捧げるならば、コンクリート打設にチャレンジしよう!」そう思い立ち、今回の企画がスタートしたのです。
ちなみに私は内装工事業歴は長いのですが、外構工事となると日曜大工レベルですので、皆様と勉強しながら進めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
今回は工事の詳細を備忘録として工程別に数記事に分けてアップしますので最後までお付き合いいただければ幸いです。
それではスタートです!
コスパ最強の樹脂デザイン型枠。道具は全てアマゾンで入手可能。
なにげにアマゾンを物色していたら見つけた「モルタル型枠」という商品。今回はこれを使用して砂利敷き駐車場をおしゃれに変身させようと思います。
あると便利な道具一覧
- デザイン型枠
これが今回の主役です。色々なデザインの型枠がありますが、選ぶポイントとしては、
「シンプルなデザイン」と「枠の高さが40mm程度」のものがベスト。シンプルなデザインの型枠は目地が少なく作業手間と材料費の削減につながります。また、型枠の高さが高いと強度が増しますが、コストが上がるのと地面を掘る手間が増えます。
作業効率を考えると3枚くらいあると良いのではないでしょうか。
- 左官コテセット
これまたアマゾンで激安セットを発見したので、今回はこれを使用します。広範囲に撫でる場合はもっと大きい鏝が欲しいところですが、今回の施工では「中塗り」と「目地コテ」があれば十分です。
- トロ船
コンクリートを練り合わせるために使うのが「トロ船」。大きいサイズで一気に練れば効率が良さそうですが、型枠の枚数が2〜3枚しかない場合は、大量に練ると硬化させてしまうので、60L程度がベストです。しかも大きすぎると保管の際に困るので、大は小を兼ねませんのでご注意を。 - スコップ・シャベル
「スコップ」とは地面に刺して土を掘るために先が尖った形状のものを言います。また「シャベル」とは土を運搬したりコンクリートを練ったりしやすい様に先端がフラットな四角い形をしています。あまり掘らないのであればシャベルだけでもOKです。
- その他の準備物
「ビニール手袋」「ブルーシート」「バケツ」「ほうき」などがあればスムーズに作業ができます。中でもビニール手袋はマスト!モルタルは強アルカリ性なので、肌に長時間付着すると、皮膚が荒れちゃいます。それとブルーシートも不意の雨養生には必要不可欠と言えるでしょう。
材料は3種類。配合済みコンクリートは楽チンだけど割高。目指すは総予算3万円!
配合済みのコンクリート(セメント・砂・砂利が混ざったもの)は水を加えて混ぜるだけなので作業性は抜群ですが、その分コスト高になります。ここは低予算にこだわり「セメント」「砂」「砂利」を調合してコンクリートを作ります。さらに「セメント」「砂」「砂利」の配合比率で仕上げ用モルタルや目地材もできるのでバラ買いの利点は多いのです。
- セメント
普通ポルトランドセメントと記載されているものであればどのメーカーでもOK。普通じゃないポルトランドもありますが(早強や低熱など)、これらはいろいろな機能が追加されたもので、今回のケースは普通ポルトランドセメントを使用します。 - 砂
砂は川砂をチョイスしましょう!山砂も販売されていますが、泥などの含有量が高くセメントが硬化しません。どうしても山砂を使う場合は洗浄すると硬化しますが、相当の手間を要するので、川砂の使用をオススメします。 - 砂利
砂利も砂と同様の理由で川砂利を使用します。サイズに関しては細目や中目と様々ありますが、今回は中目を使用しました。デカイ粒が表面をボコボコにしそうなイメージですが、きちんと混ぜていれば、大きい砂利は下に沈むので心配には及びません。
やっぱり下地造りが超重要!手抜きはNGの不陸調整。
まずは無心に掘りに掘る。地味な作業が仕上がりを左右します。
我が家の場合、半分砂利敷きで半分コンクリートというハーフ&ハーフ状態。このケースの場合は砂利敷き部分側を切り盛りしてレベルを平滑にします。現状で砂利部分が高いので砂利下の土を掘ってツラを揃えます。
後からコンクリートが割れる理由No.1。転圧不足にご注意!
打設したコンクリートにクラックが入る原因として転圧不足が考えられます。今回は厚さ40mmのコンクリートブロックができる型枠を使用します。ブロック形状と言えども薄い部類に入るのできっちりドスドスしましょう。

地盤の状態はコンクリート打設と密接な関係があります。。150mmのコンクリートが波打つ場合もあれば、50mmのコンクリートに4tトラックが常態的に乗っていてもびくともしないケースもあります。地盤の状態は宅地であっても軟弱な場合があります。液状化したり、粘土層が厚い場合はプロに診断してもらう事をお勧めします。
密着度を上げる洗浄作業。苔は完全に除去しよう!
デッキブラシで擦っただけでも大丈夫。だけど雑草魂はたくましい。
コンクリートの上にコンクリートを打設する場合は、既設コンクリートをよく洗浄し、苔や雑草を除去すれば、そのまま打設することができます。しかし、雑草たちの根性は半端じゃありません。コンクリートを破って芽吹くじゃないですか。そうなった時に自分を納得させるためにも徹底的に洗浄しましょう。
既設コンクリートへの食いつきを上げるシーラー処理
今回は使いませんでしたが、コンクリートへモルタルを薄塗りする場合などは「ハイフレックス」に代表されるようなシーラー処理がマストになります。シーラー処理を施すと、密着度が上がり薄塗り部分のヒビなどを防止することができます。
専門業者の方曰く、コンクリートの上にコンクリートを打つ場合は1、チッピング(ハツリ)、2、洗浄、3、場合によってはアンカリング、ワイヤーメッシュが施工手順とのこと。しかし、「今回はブロックが小さいので直施工で大丈夫かもしれない」とのことだったので手間減らしパターンで!(自己責任)
タイル施工と同様に割り付け基準を出す。
40mmの段差でも意外と気になる。傾斜部分は自家製型枠でチャレンジ!
さあ、打設前の下準備も佳境です。しかし、仕上がりに大きく関わる重要なパートがこの割り付け工程になります。腰が悲鳴を上げ始めましたが頑張って参りましょう!
まずは設置道路との段差を解消するための傾斜(スロープ)の型枠から設置します。
H40mmの角材を利用し自立させて型枠とします。
基点決めはケースバイケース。材料代に大きく影響する面付け作業。
今回は400mm*400mmの型枠を使用しています。その型枠が縦に何列、横に何列並ぶのか、また障害物の有無、支点と終点の仕上げ方などを考えつつどこから施工していくか決定します。

一見して直角に見えても実際はそうではなく、角から施工していったら「隙間が広くなっていくー!」なんてあるあるですよね。というか直角が出ていることは稀なので、角から施行することはおすすめしません。では、どんな所を基準にするのか例をいくつか。
- 玄関ドアのセンターから
- 左右の空きが均等になるようにスペースのセンターから
以上、[VOL.1不陸調整〜打設準備編]をお送りしました。長文、乱筆にお付き合いいただきまして、ありがとうございます!次回はいよいよ[VOL.2コンクリート打設編]をお送りいたします。質問・ご相談ございましたらこちらまでお願いいたします。