貼るも剥がすも気温次第!
ステッカー&ボディーは同温度がベスト!人肌程度に温めましょう。
せっかく作ったステッカーなので、上手に貼りたいですよね。大きいステッカーやラッピングのようなベタ貼りは経験と技術の差が出るのですが、小さいステッカー程度であれば環境作りで全てカバーできるので、焦らずに作業環境を整えましょう。
せっかちを絵に描いたような私が言うのもなんですが、慌ててはいけません。寒すぎるとフィルムが切れたり、ちぎれて貼りにくい上にボディーとの粘着が弱くアプリケーションシートを剥がすことすらできません。また、暑すぎると、シートが伸びてしまいスキージーで擦っただけで変形するので、真冬日や真夏日の屋外で作業するのはお勧めしません。
しかし!超絶せっかちな私としましては、真冬だろうが貼り師魂を抑えられない!そんな時は局部的に環境整備します。以下実例を用いてご説明いたします。
今回は、既存ステッカー(エンブレム)を剥がしてから、ステッカーを綺麗に貼る行程を説明します。
以下車両は私の通勤用車両ゴルフさんです。今回は右下のAPRのエンブレムを剥離し、他社製のステッカーを貼りたいと思います。
「極寒時におけるステッカー貼り&剥がしに準備するもの」
- 今回は商品のレビューを兼ねて「ソフト99 エンブレム剥がしキット」を使用しますがPEラインと塗料用シンナーでも代用可能です。
- ドライヤー(ボディーやステッカーを温める)
- ウエス
- スキージー
- 帯電防止剤(コートロン)
- マスキング
以上が揃いましたら、ある程度、貼り付け面を綺麗にしてから作業を開始します。
[既存エンブレムの剥離] エンブレムはボルト止めに注意!
今時の車のエンブレムでボルト留めされているものは少ないと思うのですが、剥がしはじめてからボルトが入っていると内張側からボルトを外す作業が追加されるので、作業前に確認しましょう。今回は自分で貼ったエンブレムなのでボルトなしです。
- 糸を引く時はボディに接しないように、できる限りエンブレム側を剥がすようにします。ボディにノリが残りますが気にしません。このラインですがナイロン製のためボルトに接触すると切れちゃうかもです。PEラインに貼り替えた方が良さそうですね。
- ボディに残った糊にたっぷり「剥がし剤」(塗料用シンナー)を塗布し、ドライヤーで温めノリがふにゃふにゃになるまで放置します。(5分程度)放置しすぎて乾燥すると下地が変色するので注意です。この溶液は粘度が高く垂れにくいのでGOOD!
- 付属のスクレーパーもしくはプラスチック定規などでノリをすくっていきます。ゴシゴシ擦ると塗膜を傷めるので、表層から少しずつ剥がします。一度で取れない場合は、前の工程を何度も繰り返してください。いつかは取れます。
- 帯電防止剤で拭きあげ貼り込み準備完了です。
ステッカー&ボディーは同温度がベスト!人肌程度に温めましょう。
この記事を書いている日の外気温は5度前後、ステッカーとボディーはカチカチに冷たい状態。そんな時はドライヤーの登場です。ステッカーとボディーを人肌程度にまで温めると上手に貼ることができます。あっという間に冷たくなりますので貼る直前に温めてください。
- ポジションの仮決め。ステッカーを仮止めし、マスキングで原点を出します。この時、俯瞰でみてくださいね。地面から水平が良いのか、トランクリッド合わせorキャラクターライン合わせが良いのかケースバイケースです!
- 15cm前後までであれば、離型紙を全て剥がして貼ってしまった方が上手くいきます。原点1点を貼ったらテンションをかけて右から左へ。一発勝負なので、慎重かつ大胆に!大きいステッカーやベタ貼りの場合は水張りをしますが、今回は水が凍ってしまうので、水貼りの方法は暖かくなったらご説明いたします。
- 空気が入った場合はアプリケーションシートを剥がす前に、針などで空気を抜いてください。アプリケーションシートを剥がした後にゴシゴシ擦ると、フィルムと塗膜を同時にやっつけますのでご注意ください。
- アプリケーションを剥がしてコートロンで拭きあげれば完成です。
なお、暑すぎる環境で貼らざるをえない場合は、炎天下を避け風通しの良い日陰で作業してください。ステッカーは冷蔵庫等で冷やし、ボディーは水をぶっ掛けて気化熱で温度を冷やしましょう。拭きあげたら素早く作業します。
今回のモデル車両は私の通勤用愛車「GOLF R」でございます。サブコンを交換したので、ステッカーもチェンジしたのですが、このゴルフもある程度カスタムしているのですが、現在冬仕様でカッコ悪いので暖かくなったらレビューします!
最後にステッカーを貼ることのデメリットと解決方法を何点かお伝えいたします。
- 染料インクタイプのステッカーだと褪色が早いので、屋外耐候性に優れた顔料インクタイプのモノをチョイスする。
- 長年貼りっぱなしだと剥がした時にステッカーの型に日焼けするので、ステッカーを貼る前にボディにUVカットコーティングを施工してからステッカーを貼る。それでも日焼けするので定期的に(1年に1度程度)違うステッカーに貼り替える。万が一日焼けしてしまった場合は溶剤系リムーバーで日焼け部分をボカしてからコンパウンドで仕上げる。(塗装を1枚剥く)
- 粗悪な素材のステッカーだと経年劣化により、フィルム自体がひび割れて粉々になる事も!粉々になって無くなるだけならまだ良いのですが、塗装まで剥がしてしまう極悪な糊のステッカーもあるので、再剥離可能な上質なステッカーを選びましょう。
以上となりますが、色々な薬品を使うので手荒れにはご注意を!手袋装着をお勧め致します。寒いし。
質問・ご相談ございましたらこちらまでお願いいたします。