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バイクカスタムの最終兵器「オリジナルステッカー」
絶対に被らない究極のドレスアップ、それはフルオリジナルステッカーチューン!
やってもやってもキリがない、バイクいじりはまさに沼。そんな沼を底なしに陥れる究極のカスタム「オリジナルステッカー作り」。これを読めば、あなたの冷蔵庫もシールだらけになることでしょう!
私は子供の頃からシールが大好き。ビックリマンチョコも食わずに貼りまくる、コレクター真っ青の貼り師。
そんな私が若かりし頃に選んだバイトは看板屋さん。その看板屋さんで学んだ技術を無駄にフィードバックし、ハイクオリティなオリジナルステッカーを作ります。
パソコンやカッティングプロッタが必要になりますが、原理が分かればいろいろ活用できますので、ご参考にしてください。また「バイクは吊るしで乗るのがベスト!」という人には無縁のお話ですが、日常生活にもお役立て頂けますので、是非ご一読下さい。
今回は第1弾として「ステッカー作りに必要なツールと素材」に関してご説明いたします。
オリジナルステッカー制作に必要な道具
1、MAC or Windows&DTPソフト
ステッカー制作に使うデータはパスデータと言います。これはカットしたい「線」を作ったり整理した、色情報の無いアウトラインデータの事です。
このデータを作る為にはPC&DTPソフトが必要となります。パソコンはWindowsでもMacでもOK。普及率からすればWindowsですが、デザインなどの作業に関しては、モニタ解像度、演算速度の観点から私はMacを使っています。
DTPソフトはADOBEのIllustratorCC(イラストレーターCC)を使っております。このソフトはサブスクリプションのため月額利用料がかかります。(月額2000円程度)
私は仕事でイラストレーター(イラレ)を使っているので、あらためて費用が掛かってはいないのですが、ちょっとだけ使うのには高価ですよね。本格的な趣味としてステッカー作りに勤しむのならマストですが、最初はプロッタに付属の無料ソフトで練習してからIllustratorCC(イラレ)に挑みましょう。
[Adobe Illustratorの詳しい機能は以下(Adobeサイト)にてご確認ください!]
また、詳細なトレースをする場合は別途スキャナーが必要になりますが、スマホアプリでも十分なので今回は割愛いたします。(Adobe Scanがおすすめ)
2、カッティングプロッタ(Roland STIKA SV-08)
これが無ければ始まりません!カッティングプロッタRoland STIKA SV-08です。
プロッタといえばパソコンで図面や線画を書いたりするペンプロッタが一般的ですが、このカッティングプロッタはペンとカッターのどちらも使用できる優れモノ!
このプロッタにマーキングフィルム(カッティングシートの事)をセットしてパソコンからデータを出力すれば、ステッカーを切り出してくれるのです。
カッティングプロッタも様々なメーカーから発売されていますが、今回はコスパ最強のRoland社のSTIKAシリーズに限定してご紹介いたします。
このSTIKA SV-08はRolandプロッターシリーズのエントリーモデルです。エントリーモデルといってもステッカー作り程度であれば十分な性能を備えております。幅200mm長さ900mmまでのデータを切り出すことが可能です。
ステッカー程であれば十分なサイズだと思いますが、幅広のデータを作りたい方は上位モデルに大型プロッタがラインナップされていますのでRolandページでご確認ください。
3、メディア(マーキングフィルムとアプリケーションシート)
切り出し前のロール状のシートの事を総じてメディアと言います。一般的にカッティングシートと言ったほうが通りが良いのですが、カッティングシートとは中川ケミカルのマーキングフィルム商品で登録商標です。
3M、東洋インキ、櫻井、中川ケミカル、など各メーカーから多種多様なフィルムがラインナップされていますが、ステッカーの素材として最も適しているのは、屋外耐候性に優れた、「屋外用マーキングフィルム」これ1択です。
この屋外用マーキングフィルムは、縮み・ひび割れに強く、色褪せしにくいという特徴があります。反対に屋内用フィルムは安価で作業性に優れているのですが、屋外で使用すると、あっという間に褪色してしまいますのでご注意!(黄色やオレンジ、蛍光色はすぐに白に)
今回はAmazonでも売っているSTIKA用に裁断された屋外用フィルム(屋外耐候5年)を使用します。価格はAmazonでご確認ください。
アプリケーションシートとは転写用の透明フィルムの事でリタックシートとも呼ばれます。この転写用フィルムの素材は透明塩ビや和紙、エンボス素材などがあり転写先により使い分けます。さらにプロ用になると強粘着、弱粘着、再剥離などあるので目的により使い分けます。
今回はバイク用ステッカーなので透明塩ビの強粘着タイプをチョイスしました。転写先の塗装が弱い場合などは弱粘着タイプでないと塗装を剥がす恐れがあるので注意が必要です。
4、道具たち(カッター、定規、スキージーなど)
カッティングプロッターはシートを切るまでがお仕事。その先は全て手作業になります。最低限必要となるのが、シートの不要部分を剥くためのカッター、アプリケーションフィルムを貼るためのスキージー、ステッカーを切り離すための定規。
これ以外にも細かい文字をムク時に帯電防止剤(コートロン)やカッティングマットなどあれば便利ですが、ステッカーを大量生産するときは、必要に応じて揃えてください。
「オリジナルステッカーで究極ステッカーチューン!vol.1道具編」をお届けいたしました。次回は「データ制作編」をお送りいたしますのでお楽しみに。
最終的に全部読めば誰でもステッカーが作れるようになるように、作業工程を詳細に説明いたしますので、お付き合いください!
最後に、アウトドアメーカーやパーツメーカーのロゴをスキャンしてコピー製品を販売することは犯罪行為です。制作したステッカーはあくまでも自分で楽しむためにご利用ください。
今回のテーマは「絶対に被らない究極のドレスアップ」です。オリジナルロゴを作って貼りまくる!是非この喜びを見出してください。
質問・ご相談ございましたらこちらまでお願いいたします。